「ちゃんと洗濯したのに・・・」「専用洗剤を使っているのに・・・」
皆さんは、何度洗濯をしても消えない、生乾き臭にお悩みではありませんか?
そう言う私も、この生乾き臭には散々悩まされてきたうちの一人だと自負しています。
私は、20年以上もの長い年月を溶接職人として働いた経験があり、夏は嫌でも大量の汗をかき、濡れたり乾いたりを一日何度も繰り返すような極限の状況でがむしゃらに働いたものです。若い頃は・・・
結果、乾いている時間の方が少なく、常に汗で濡れている悪循環もあり、買ってばかりのシャツが、すぐに生乾き臭になってしまうなんて事は、当時はザラだったわけです。
そんな私が、長年かけて悟った生乾き臭の原因と、その対策を、一般的に言われているような見解とはちょっと違った角度から正直に書いていきます。
ぜひ最後までお読みくださいね。
生乾き臭の原因は?
一般的に、よく言われている原因!
生乾き臭の原因は、主にモラクセラ菌という細菌の繁殖であると言われています。この菌は、湿った環境で活発に活動し、タンパク質を分解することで悪臭を発生させます。
ですので、乾いている時は無臭に感じられても、汗をかいたり濡らしたりすると、たちまち強烈な生乾き臭が発生するわけです。
また、一度生乾き臭が発生してしまった衣類は、洗濯をしても治りませんよね。汗や洗濯で濡れる度に、また臭いが復活してくるのです。
一般的には、皮脂汚れの残りや長い時間濡れている事が原因で、このモラクセラ菌が増殖すると言われています。その点については、私も長年の経験から異論はなく、モラクセラ菌が原因菌である事には同感です。
しかし、同時に他の大きな原因があり、その原因があるからこそ、何度洗濯をしても、皮脂汚れを念入りに取り除いても、生乾き臭は一向に改善せず、シャツを捨てる羽目になるわけですね。
生乾き臭が発生しやすい状況
- 衣類を濡れたままにする: 汗をかいてそのまま着用していたり、濡れたまま洗濯機などに放置するとモラクセラ菌が繁殖しやすくなります。
- 洗剤が残っている: 洗剤や柔軟剤が残っていると、モラクセラ菌のエサとなり、繁殖を助長します。また、洗剤を全く残さずに洗い流す事はほぼ不可能です。
- 洗濯機の汚れ: 洗濯槽に皮脂や洗剤などが残っていると、雑菌が繁殖しやすくなります。
- 皮脂汚れ:洗濯後であっても衣類に皮脂汚れが残っていると菌が増殖してしまいます。
- 汗をかく仕事など:私の場合の話ですが、作業着以外の私服が生乾き臭になる事は滅多にありません。このことから推測するに、作業着のように一日中来て汗をかく事も生乾き臭の最大の原因かもしれません。
これらが、一般的によく言われている、生乾き臭の原因だと思います。
それとは別に、私の 長年の経験から原因と思われる事 を、私の主観で説明していきますね。
・ポリエステル、ポリウレタン繊維の衣類:現在では多く普及している、冷感素材やストレッチ素材などのようなポリエステル、ポリウレタンを多く使った衣類は、生乾き臭が発生する可能性が高いと感じています。
・体質によるもの:私は、長年の職人経験から、生乾き臭の最大の原因は、これだと思っています。同じ作業着を着て、同じ仕事をして、同じくらい汗をかいても、生乾き臭がしない人の方が圧倒的に多いからです。
私の経験から、考える 真の原因 !
私の勝手な推測ではありますが、
生乾き臭の原因の大半は、体質だと、私は思っています。
生乾き臭が発生しやすい体質の人が、ポリエステル繊維のシャツを濡れたまま着用していたり、濡れたまま放置すると生乾き臭になる確率が非常に高いと、個人的な経験から、そう感じています。
しかし、生乾き臭になりやすい体質の人が、入念に洗濯をしたり、完璧に干すなどの努力をしたとしても、努力の甲斐も虚しく、臭くなる可能性の方が高いと思っています。
これこそが、「あ~すれば治る」とか「こ~すれば治る」と言うネット情報を信じて取り組んだ多くの人達が解決できずに悩んでいる原因だと思います。
完全なる、私の主観ですが、生乾き臭は、何を対策しても治りません。
何故なら、原因の90%が体質によるものだから、体質が変わらない限りは生乾き臭は発生してしまうのだと私は経験上思っています。
私が感じた、唯一の解決方法!
私が発見したある方法を使えば、一定期間だけでなら、臭いを無くす事が可能です。
その方法は、全ての人に出来る事であるかは分かりませんが、紹介して行きますね。
- 60℃以上のお湯につけ置き: モラクセラ菌は高温に弱いため、洗濯前に60℃以上のお湯に5分以上。100℃なら、数秒、つけ置きすれば完全に菌を死滅させることが出来ると一般的には言われています。

しかし、うちの給湯器は60℃以上には出来ない事と、そもそも60℃では、効果は少なかったです。
多くの洗剤や薬品も試しましたが、私の場合はどれを使っても生乾き臭を取る事は出来ませんでした。
また、香料の強い洗剤や柔軟剤で誤魔化そうと考えるのは、生乾き臭と香料が混ざって更に酷い事になりますのでおすすめはできません。
そこで、寸胴と業務用ガスコンロを買って煮沸消毒をしてみようと思いついたわけです。
結果。1週間以上生乾き臭の発生を抑えられるようになったので効果を実感しています。
しかし、衣類の繊維にもよりますが、1週間くらいすると徐々に臭くなってくるものもありますので、永遠に臭いが消えると言うわけではありません。
私が長年悩んで、色々な対策を試した結果、最終的に行きついたのは煮沸消毒です。
色々な方法が言われていますが、正直私は、煮沸消毒以外の方法で効果を感じた事がありません。
私流! 煮沸消毒の流れ!
まず、寸胴に水と臭い衣類をいれます。
この時、全ての衣類が完全に沈むくらいの水の量にする事がポイントです。
次に、ガスコンロに火を付けて沸騰するまで待ちます。100℃を、ちょっと超えるくらいのイメージですね。
沸騰し出した瞬間に、ガスコンロの火を止め、そのまま30分くらい放置します。棒でつついて熱湯につけ込んでいます。

30分ほど放置し終わったら、熱湯を流します。
30分後でも衣類は触れない程熱いので、棒などを使って火傷に注意してくださいね。

このまま寸胴に水を入れて衣類を冷ましながら、揉み洗いします。この時も、まだ衣類は熱湯を含んでいますので火傷には注意してください。

下の衣類が植えに来るように水中で回転させながら揉み洗いをしていきます。

「水を入れる→揉み洗い→水を捨てる」 これを、3回ほど繰り返せばOKです。
あとは、洗濯機に入れて脱水して、すぐ干しましょう。
手洗いが面倒な方は、煮沸完了後、水で冷やしてから洗濯機で普通に洗濯をしても問題ありません。
洗濯が終わったら、即干してくださいね。

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私が使っている煮沸殺菌の道具!
私は、このような大きな寸胴に入れて、ガスコンロで沸騰させています。
ただし、衣類によっては100℃を超えるような煮沸に耐えられない材質もあるので、私は捨ててもいいような作業着や下着しか煮沸消毒はしません。
逆に、作業着以外は臭くならないので、煮沸する必要もないですね。
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プロパンガスの地域の方は、これです。
大栄産業 鋳物コンロ DEJ-10SC 13A(都市ガス)
都市ガスの地域の方は、これです。
「業務用コンロなんて、買ったら、大変だろ~」と、思われた方!
業務用コンロは、当たり前の話ですが煮沸消毒をするためにあるわけではありません。
近年のIHや、高性能な安全装置による家庭用コンロは安全性が高い反面、火力不足や料理によっては向き不向きがあると思います。
業務用ガスコンロがあれば、鉄板料理を美味しく作る事ができますので、チャーハンやお好み焼き、イカのホイル焼き、焼肉、野菜炒め、など、多くの料理を美味しくいただく事ができます。
また、家の中で使いたくない場合でも、アウトドアやキャンプなどで、役に立ちますし、防災用品としても役立つでしょう。
私も、このガスコンロに鉄板を乗っけて、BBQや鉄板焼きをよくやっています。
- 重曹や酸素系漂白剤を使う: 重曹や酸素系漂白剤には、皮脂汚れを溶かし落とす効果があるので菌の増殖を抑える効果が期待できると言われています。
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煮沸消毒後は、熱湯を流して水で何度か押し洗いします。その後、洗濯機に入れ重曹を片手一杯投入します。その際、私は洗剤や柔軟剤、化学薬品などは、一切使用せず、重曹だけで洗濯をします。
個人的には、洗剤や薬品で生乾き臭が取れた経験が無く、地球環境への配慮からも入れないに越したことは無いと思っています。
予備的な対策
洗濯の仕方
- 生乾き臭の衣類は別で洗う: 臭いがしない衣類と生乾き臭の衣類を一緒に洗うのは避けましょう。
- 洗剤や柔軟剤を使わない: 洗剤や柔軟剤が残っていると、生乾き臭の原因になる事もあります。それらを使ったからと言って生乾き臭が消える事は無いと私は思っています。
洗濯後の対策
- 乾燥機を使う: 乾燥機を使うと、短時間で洗濯物を乾かすことができ、モラクセラ菌の繁殖を抑えられます。
- 風通しの良い場所で干す: 洗濯終了後は早めに日当たり、風通しの良い場所に干しましょう。
- 洗濯物をこまめに取り込む: 乾いたのに、干しっぱなしにすると、朝晩の結露で湿ったり乾いたりを繰り返すことになり、菌が増殖しやすくなるので、日が出ているうちに取り込みましょう。
- 洗濯機を清潔に保つ: 定期的に洗濯槽クリーナーを使用し、洗濯機を清潔に保ちましょう。
まとめ
生乾き臭の原因菌は、主にモラクセラ菌だと言う事がわかりました。
これについては、私も同感で、モラクセラ菌が主な原因菌だと思っています。
しかし、同じ職場環境で、同じ仕事をして、同じくらい汗をかいた場合でも、人によっては生乾き臭が全く無い人も多く存在します。
このことから、私の考えとしてはモラクセラ菌は「体質」によって増殖しやすい人と、そうでない人がいるのだと思っています。
対策を考える際に、この「体質」と言う大前提は、絶対に考慮しておくべきだと思います。
その上で長年、生乾き臭に悩み続けた私が辿り着いた解決策は、たった一つです。
それは、100℃前後の煮沸消毒、1択です。
私の場合は、寸胴に水と衣類をいれたから100℃前後の沸騰し出すまで待ちます。その後火を止めて30分ほど放置し、熱湯を捨てて入念に水で洗いで流します。洗濯機でもいいです。
洗剤や化学薬品など、多くを試して来ましたが、私的には効果を実感できませんでした。
ただし、100℃前後の煮沸消毒ともなると、衣類の繊維をダメにしてしまうリスクもあります。
ですので、最悪は捨てても良いような作業着や普段着など、ご自身で判断して煮沸を行う必要があります。
因みに、私が煮沸で台無しにしてしまった作業着は、今の所0です。作業着なので多少のヨレやシワなどは許容できるからです。
週に一度、煮沸消毒をするようになってからは、家にある衣類の生乾き臭が完全に無くなりました。
ただし、定期的な煮沸をサボると、次第にあの恐ろしい生乾き臭が復活して来ることもありますので、週一ペースを目安に煮沸する事をおすすめします。
生乾き臭の問題は、味わった方ならわかると思いますが、結構な悩みの一つであると思います。
この臭いは、自分でも多少わかりますが、他人には確実に伝わっている事からも絶対に改善したい事だと思います。
本来は、洗剤入れて、即改善!と言う記事にしたかったのですが、私の経験上は、洗剤で生乾き臭が無くなった事はありません。
簡単に解決できる問題では無く、むしろ、かなりハードルが高い問題であると思っています。
皆さんも、もし、生乾き臭にお悩みなら、色々な方法を試してみてもいいと思います。
煮沸以外に良い方法があれば、ぜひ教えていただきたいくらいですので、コメントいただけるとありがたいです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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