草刈機の刃 ! 一体どれがいいの? 草刈機初心者 や、多くの刃を使った経験が無い方は、あれは?これは?と悩んでしまうかもしれません。
私が最初に使っていたのはナイロンコード でした。「チップソー ならもっと切れるんじゃないか?」と、思いながらも長年ナイロンコードだけを使っていました。
使った事が無い物は、当たり前ですが使ってみるまでわかりません。しかし、出来る事なら買ってしまう前に、大まかなメリットや、使い勝手くらいは知った上で購入を検討したいですよね。
今回は、家庭菜園 や 雑草 だらけの空き地を頻繁に草刈りしている私が、みなさんにとって最適な 草刈機の刃 を一緒に考えながら、刃選びで気を付ける点などを紹介していきます。
はじめに
まずは、大前提として、「誰にでも合う刃」「この刃が正解」と言う刃はありません。
貴方が草刈りを行う場所や、所有している機械に最適な刃は、皆と同じ刃とは限りません!
その点だけ、最初に理解をしておいてください。
貴方の使用条件にあった 草刈機の刃 を迷わず、スッキリ選べるよう、順番に説明していきます。
この記事では、 草刈り機用替刃 の種類や特徴、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説し、あなたの作業に最適な刃を選ぶためのヒントを紹介します。
草刈り機 替刃の種類と特徴
草刈り機用の刃 は、大きく分けて以下のような種類があります。
チップソー
- 特徴: 円盤状で、周囲に小さなチップ刃がたくさんついているのが特徴です。
メリット
- 切れ味: 研ぎ澄まされたチップ刃が連続して草に接触する事で、他の物と比べても切れ味が良く、硬い雑草や小枝もスムーズに切断できます。広い範囲を効率的に刈り込むのに適しています。
- 刃の寿命:金属刃なので、草だを刈るだけならチップ刃が飛ぶ事もありませんので、交換無しで長く使えます。また、切れ味が落ちても 刃を研ぐ ことで使い続ける事ができます。
- 石などの飛散:石やゴミなどを飛ばす事が全く無いわけではありませんが、他の物と比べて頻度は少ないと思います。
デメリット
- 刃の破損: 石や金属、ゴミなどに当てるとチップ刃が欠けたり、円盤本体が曲がる可能性もあり交換が必要になります。
- 危険性:金属刃である事から、大怪我や事故などのリスクが伴い、チップ刃や小石などが飛散して人や物に損傷を与える危険性があります。
ワイヤー式(ナイロンカッター)
- 特徴:コイルにナイロンワイヤーが撒きつけてあり、飛び出たワイヤー2本で草を刈ります。
メリット
- 障害物周りに最適:ナイロンワイヤーは、花壇や樹木の周りなど障害物の多い場所や柔らかい草を刈るのに適しています。
- 怪我のリスク軽減:金属の刃では無いので、刃による怪我はありません。
デメリット
- 石が飛ぶ:地際や、障害物周りでの草刈りに向いているため、その分石やゴミなどが飛ぶ危険性があります。チップソーと比べても石を飛ばす頻度、リスクは高い傾向があります。
- 硬い草は切れない:ナイロンの遠心力で打ち砕くイメージなので、硬い草や小枝には向きません。
- 消耗品:ナイロンコードは消耗品ですので、草を刈ると自然に減っていきます。巻かれたコードが無くなる度に適度な交換が必要となります。
特殊刃 2枚刃や3枚場などの 金属刃
- 特徴: 金属製の刃が2枚や3枚付いているタイプです。
メリット
- 寿命が長い: チップ刃が飛ぶ事も無い事と、直線刃なので研ぐのも簡単で、一見すり減ってるように見えても、研ぎながら、まだまだ使えます。
- 威力がある:円盤状のチップソーの「切れ味」に対して、2枚刃や3枚刃は「断ち切る」ようなイメージで草を刈る威力が強いのが魅力的です。
- 早い:刃の切断面積が大きいので、刈り取りが早く、作業がはかどります。
デメリット
- 飛び石など: バットでボールを打つような当たり方をするため万一、石や金属に当たった場合は、刃が破損したり、飛び石の威力も強いので、家や車や人がいる場所には向きません。
貴方に最適な刃は? 選び方の目安
貴方に合った最適な刃を選ぶためには、以下の点を考慮しましょう。
- 刈る場所: 庭、畑、山など、場所は色々あるでしょう。しかし、「畑=これ」と決めつけてしまうのは危険です。使う場所の状況によって最適な刃は変わってきますので、畑であっても庭であっても、人によって選ぶ刃は変わってくるのです。
- 草の種類: 柔らかい草、硬い草、雑木など、草の種類によっても選ぶ刃は違ってきます。
- 高刈り?低刈り?:地際で土が見えるように刈るか?10cm前後の長さで刈るか?によっても選ぶ刃は変わってきます。
- 作業の頻度: 使う頻度で選ぶ刃を変える必要はありません。刃の種類を選ぶ際は「使う場所と、その場所の状況」だけに焦点を当てて検討する事をおすすめします。
具体的な選び方
チップソーを選んだ方が良い人!
こういう、広い平面を刈りたい人には、 チップソー か 2枚刃 がおすすめです。

理由は、 チップソー や 2枚刃 は 切れ味が良く 、仕事が早い!
そのため、障害物の無い広い敷地に向いています。
特に、円盤型のチップソーなら、多少の小石や段差があっても、慣れれば飛び石等のリスクも軽減できます。
ですので、広い平らな敷地で使う予定の方は迷わずチップソーを買ってください。
チップソーは、研ぎながら何度でも使えますが、値段も安いので10枚セットがおすすめです。
私の場合は、チップ刃が3枚以上飛んだら、研がずに交換しています。
気を付けていても、3刃くらいはすぐ飛びますので、基本交換で良いと思います。
ナイロンカッターを選んだ方が良い人!
こういう、お庭などで使う方は、充電式の草刈り機でナイロンカッターがおすすめです!
もしくは、コンセントがあるなら、 コード式草刈機 も安くて魅力的ですよ。

理由は、レンガの花壇や植木など、障害物が多いからです。チップソーが当たってしまったら、レンガもキズが付きますし、当たらないように気を付けながら作業するのは不可能ですし、労力もかかってしまいます。
レンガ以外であっても、障害物が多い環境なら、ナイロンカッターが最適です。
マキタ 電動草刈機 刈込幅300mmナイロンコード用 ループハンドル MUR3000
私も、これを使っていますが、壊れず長年使えています。特に少ない面積の草刈りや、障害物がある畑や庭なら、大きな草刈機よりも、コード式や充電式の方が圧倒的に楽だと思います。
普通サイズのお庭や、小さめの自家菜園なら、これ一択でしょう。ただし、コード式を使う場合はコンセントが必要です。
また、こういう場所を刈りたい方にも、ナイロンコードはおすすめです。

理由は、斜面であり、写真では見えにくいのですが上に鉄製の柵があります。下には道路のアスファルトがあり、上下の障害物に加えて、全てが作業性の悪い斜面だからです。
私は、この斜面をチップソーで刈っていますが、草に隠れた防護柵で何回チップ刃が飛んだかわかりません。これまで累計何枚もチップ刃を交換しました。本来はナイロンコードで刈りたいのですが、私の草刈機にはナイロンが付けれなかったので現在改造中です。
また、住宅街のお庭や、畑なら近隣への騒音も考慮して 充電式 か コード式草刈機 がおすすめです!
充電式はなかなかのお値段ですが、私も来年は マキタ18v を買う予定です。
2枚刃や3枚刃を選んだ方が良い人!
、大きな面積で平らな場所なら、チップソーでも2枚刃でも、お好みで選んで良いでしょう。
チップソーとの大きな違いは、石の飛び方と飛ぶ頻度が凄い事です。
2枚刃は、どうしても地際を刃の先端で打ち付けたり、少しの段差を刃の先端がかすめたりします。
その際、小石や、結構大きめの石をホームランのように打ってしまう事が頻繁にありますので、その点だけが円盤式のチップソーとの大きな違いだと思います。
家や車、人が通るなどの場合は、2枚刃や3枚刃での、地際刈りはおすすめできません。
ただ、刈り取り能力、作業スピードも早いので、周囲に何もなく、誰もいない条件なら2枚刃や3枚刃を使うメリットは大です。
2枚刃や3枚刃を使いたい方は、基本的には10㎝程度の高刈りをおすすめします。
石が少ない平らな土地であっても、必ず何回かは石が飛ぶからです。
因みに、写真の場所で、2時間くらいの草刈りで、自分の太ももや腹に5~6回石が飛んできましたが、保護メガネをして近所に人も車もいない状況なので私は2枚刃を使いました。
しかし、近所のおばあちゃんがマキタの充電式を持って手伝いに来てくれて、その時点で周囲に人がいる状況が生まれてしまいました。この人の刃も2枚刃が付いていて、隣にいた私や私の車に石がビュンビュン飛んできて、私の顔にも一発ヒットしましたw 結構痛かったですよ。
車のガラスが割れないかと、とても恐ろしかったですw
このおばあちゃんですね~w

石は、自分よりも他人の方にたくさん飛ぶ事がわかりました。おばあちゃんのお陰でw
草刈りに夢中になっていると自分以外の人に当たっても気が付かないものです。実際、おばあちゃんも私の顔面に直撃した事に気づていもいませんでした。
皆さんも刃の形状に関係なく草刈りをする時は、周囲の人や物にはくれぐれも気を付けてくださいね。
まとめ
草刈り機用替刃は、種類によって特徴や用途が異なる事を説明してきました。
主に3種類の刃があり、貴方が使う場所や周囲の状況にによって選ぶ刃を見極める必要があります。
わかりやすく、まとめると。
・広い平坦な空き地などで使いたい人:チップソーを選びましょう。
・障害物が多い場所で使いたい人:ナイロンコードを選びましょう。
・広い平坦な空き地などで、且つ周囲に何もな無く、人もいない場所で使いたい人:2枚刃、3枚刃を選んでも良いし、円盤型のチップソーでも良いでしょう。
注意点
いずれの刃を選んだ場合でも、ご自身や他人に怪我をさせるリスクや、ガラスなど、物を破損させてしまうリスクは伴います。ご使用時は十分に周囲に注意をはらって、保護メガネと最適な作業服で作業をしましょう。
その他の考慮すべき点
・住宅街など騒音対策が必要な人:充電式かコード式の草刈機本体を使いましょう。
いかがでしたでしょうか?
この記事で、皆さんにとって最適な刃を想像だけでも出来たのであれば、とても嬉しく思います。
しかし、初めて草刈機を使う方は、どれだけ考えても選ぶ事は難しいかもしれません。
そもそも、使った事も無い機械の刃を選ぶ事は難しと思いますので。
そんな場合は、まずは ナイロンコード がおすすめです。
マキタ 電動草刈機 刈込幅300mmナイロンコード用 ループハンドル MUR3000
私も最初は、この 最初からナイロンコード が付いている マキタコード式草刈機 を使っていました。ナイロンコードは怪我のリスクも少なく、コンクリートの塀や石や金属に当たっても刃が飛ぶ事もありませんので、初めて草刈機を使う方にはおすすめです。
どの刃を選べばいいかわからない人は、まずは ナイロンコード でやってみましょう。
この記事が、皆さんの 草刈り刃 選びに少しでも役立てれば幸いと思います。
草刈りをする際は、くれぐれも怪我や事故には気をつけていただき、皆さんには充実した作業と楽しい日々をお送っていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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