ナイフや包丁を購入する時、「ケースが付属しない事」って、結構ありますよね。
皆さんも、気に入ったナイフだから購入はしたいものの、ケースが付属しないから購入を悩んだ経験ありませんか?
私は、大いにありますw
実際、ケースを付属せずに売られている事は多いですよね。包丁やナイフは適合も難しいため、ケースだけ別で購入すると言うのも、ちょっと無理があるわけです。
ナイフや包丁をよく購入される方や、キャンプやアウトドアが趣味の方なら、もう、自分でケースを作った方が早いかもしれませんね。購入時もケースの有無で肝心なナイフを妥協せず選べますよね。
今回はDIYで、カッコいい木製の ナイフケースの作り方 をわかりやすく説明をしていきます。
DIY初心者の方も、 是非 ナイフケース自作 してみてくださいね。
材料取りをしよう!
まずは、厚みが1cm前後の木材を用意しましょう。DIYが趣味の方なら、ご自身の作業場に転がっている端材でも出来るかもしれませんね。ホームセンターには最初から1cm程の厚みの丁度良い材料が売っています。コンパネなどのノリで張り合わされた合板は水に弱く、屋外での対応年数も少ないのでお勧めできません。必ず、無垢材を用意してくださいね。
作り方の手順
1、ナイフを置いてみる:はみ出さないか?長さが足りるか?厚みがありすぎないか?を確認し、丸ノコなどで、同じ長さを2枚カットしましょう。説明写真では、2本分のナイフケースを同時に作っているので、わかりにくくてすみません。


マキタ 卓上マルノコAC用 刃径260mm アルミベース LS1040F
新興製作所 卓上丸ノコ STC-190
2、ナイフに合わせてラインを書こう:カットした木材、1枚の上にナイフを置いて、掘るための印を書きましょう。図面のように下の木材1枚だけ彫り込むわけです。もう一枚は掘り込みません。


3、切り取りラインを書こう:先ほど書いた掘り込みラインの外側に、適当で且つ、カッコよく感じられる切り取りラインを書きましょう。このラインに沿って、適当にバンドソーやジグソーでカットします。1枚目を切り終わったら、2枚を重ねて鉛筆でなぞり、もう一枚も出来るだけ同じ形に切り取りましょう。これで、同じ形のものが2枚出来るハズですね。1枚は掘り込みライン有、もう1枚は掘り込みライン無し、になるハズです。
高儀(Takagi) 卓上木工バンドソー EARTH MAN RBS-195A【モーターの加熱を防ぐサーモスタット搭載】 ハンドソー テーブルソー 糸鋸電動 スライド丸鋸 電動糸鋸 糸鋸盤 ジグソー 卓上丸ノコ バンドソー卓上
こちらは、今回使用している私のバンドソーの新機種だと思います。
私も旧型を長年使っていますが、強引にカーブを切り進んだり、無茶をしない限りはバンドが外れる事もありません。因みに、10年以上使ってますが壊れた事もありません。
マキタ(Makita) ジグソー 4327
マキタブランドが、この価格なら買いだと思います。いずれか一択なら、先にジグソーを持っていた方がいいかもしれませんね。


4、掘り込み:掘り込みラインに沿ってカッターナイフで切り込みを入れます。この時絶対に一発で切り込もうと力を入れすぎてはいけません。耳かきで耳をかくくらいの力で十数回かけて切り込みを深めていきましょう。ある程度切り込みが入ったら、トリマーかノミで内部を掘っていきます。カッター→ノミ→カッター→ノミと徐々に掘り進めて行くのが正解です。
オルファ(OLFA) スピードハイパーAL型 227B ゴム
男は、黙って、これを使っていたら間違いない私的には思っています!
プロの職人さんでも、これしか使わな人は多いです。お値段も安いのでおすすめです。


マキタ(Makita) 3709 トリマ
今回私が使用しているトリマーの新型だと思われます。私のヤツは旧型ですが、安心のマキタなので壊れず長年愛用しています。トリマーは、いきなり深く掘ろうとするとキックバックして自分の方に飛んできますので、少しずつ深くしていきましょう。
5、ナイフを入れてみる:掘り終わったら、本当にナイフが収まるかを確認します。少しでもナイフがはみ出ている場合は、再度印を書いて、干渉する部分を掘りましょう。


6、ボンドを塗る前に確認:ボンドが付いてしまってからでは、もう掘り込みは出来ませんよね。ボンドを付ける前に2枚合わせにして、ナイフの出し入れが出来るかだけ確認をしましょう。この際、ボンドが付いていないので、板同士が滑ってズレるなど、出し入れするナイフで怪我をしないよう注意が必要です。
軽い力で、抜き差し出来る事を確認出来たら、ボンドを付けて、クランプなどで次の日まで挟んでおきましょう。くれぐれも、強い力で引き抜いてはいけません。
フランクリン タイトボンド3 115ml (4oz)
私はこのボンド、大昔から使っていますが、今まで誰にも教えた事がありません。最近はネット通販でも普通に売られるようになったので、もう紹介しちゃいます。木材同士を本気で付けたい時は、ホント、コレが最強ですよ。溶接並みに付きます。


7.クランプを外してカンナ掛け:カンナ掛けの画像が紛失してしまったので、写真がありませんが、接着後の表面と裏面をお好みのカッコよい厚みになるまでカンナで削ります。カンナが終わったら2枚合わせ部分の小口の段差を小刀などで粗削りしてから、サンダーで仕上げていきましょう。
角利産業(Kakuri Sangyo) ミニ鉋 芯樫 刃幅42mm 台150mm カンナ かんな 平 DIY 大工道具 木材 表面 仕上 加工 41430
マキタ(Makita) ランダムオービットサンダ ペーパー寸法 125mm BO5030
今回私が使っているのはボッシュですが、マキタでこのお値段なら羨ましいですね。


8、角を落とす:表裏と小口をサンダーで仕上げてから、面取りカンナで角を落としましょう。面取りカンナが無い場合は、粗目のペーパーで角を落とすと良いでしょう。
タジマ(Tajima) 面取かんな 硬質面取りカンナ TMK-KV45 適合替刃L型・J型・セラミック


9.塗装:市販のオイルステインやニスでも問題ありませんが、私は固まった油性塗料が勿体なかったのでラッカーシンナーで溶いて、刷毛で塗り込み、その後ウエスで拭きとる事で、オイルステンのような仕上がりにしました。皆さんも、余っている油性塗料があるなら塗料シンナー(ペイント薄め液)で溶いて塗り込んでみてください。私の場合は、完全に固まっていたのでラッカーで溶かしてから使いました。
ニッペ WOOD LOVE オイルステイン Sウォルナット 250ML
屋内用ですのが、ナイフケースを外に出しっぱなしにしないなら問題ありません。もちろんキャンプやBBQ目的で持ち出す程度なら問題ありません。カラーが選べるようですが個人的にはウォルナットが間違いないと思います。


仕上がりは、こんな感じです。黒の油性塗料は鉄骨用ですが問題ありません。完全に乾いてからウエスで磨き上げると光沢が出て綺麗になるでしょう。


私は、ギリギリの材料で2本分を急いで作りましたので、刃が貫通しそうで怖いのですが、皆さんは、もう少し余裕をもって作った方がいいですよw
因みに、今回は、1時間を2日で、サクサクっと作りましたので、雑な仕上がりですみません。
皆さんは、もう少し丁寧に作られてもよいかもしれませんね。
まあ、でも、飾り用では無くて、実用する目的ですので、こんな程度の仕上がりでも問題ないと思いますね。

最低限の道具だけでも 大丈夫!
以上で紹介したような機械や道具をすべて用意する必要は全くありません。
特に、DIY初心者の方や、機械が揃っていない方でも、ナイフケース は、最低限の道具だけで作る事が出来ますよ。
最低限の道具 を紹介していきますね。
1、オルファ(OLFA) スピードハイパーAL型 227B ゴム
プロの職人さんも、普通に使うカッターですがお値段は安いのでおすすめです。
2、トラスコ中山(TRUSCO) ムラテックケーディーエス(Murateckds) ムラテックKDS カッター替刃鋭黒刃(大)50枚入 LB-50BH
替刃は、どれでも同じではありません。カッターナイフの替刃だけは、こだわってください。
3、SK11(エスケー11) 糸鋸(鋸刃5本付)
ナイフケースに必要な直線やカーブはカット面積が知れていますのでが、機械を買わなくても可能です!当然手作業は疲れますが、ナイフケースを作る程度であれば、この糸鋸でも、それほど重労働では無いと思います。
6、フランクリン タイトボンド3 115ml (4oz)
このボンドは、最強ですので木材加工を今後もするなら持っていて損はありません。
7、桜 切出しナイフ 全鋼Pサヤ木柄 176mm No.26000
ナイフケースを作るのに必ずしも必要ではありませんが、安いので一本持っていて損はないと思います。全部鋼なので、研ぎながら長く使えますよ。
ビッグマン(Bigman) 日本製 紙ヤスリ 12枚セット (#80#150#240#400 各3枚) サンダー取り付け可能 紙やすり サンドペーパー 研磨 BYS-01MIX
以上があれば、最初から機械を揃えなくてもナイフケースを作る事は可能です。
しかし、今後、 木工DIY を続けて行くのであれば、丸鋸やジグソー、ポリッシャーサンダーは先行投資しても良いかもしれませんね。
まとめ
ナイフや包丁を購入する時「ケースが無いじゃん」って事、あります。
しかし、ケースが付属しないだけで、せっかく気に入ったナイフを諦めるのは悔しいですよね。
ナイフケース を DIY で簡単に作る事が出来れば、ナイフ選びの幅も増える事でしょう。
ナイフケースを作る作業は、それほど難しい事ではありません。
DIY初心者の方でも十分に作る事は出来るでしょう。
元々機械を揃えている方は、機械を使って作れば更に簡単に手間なく出来ると思います。
しかし、初心者の方で機械が無くても、最低限の手道具だけでナイフケースは作れます。
作業工程には、時折、実際のナイフをケースにあてがったり、試しに出し入れしたりする必要があります。ナイフで怪我をしないよう細心の注意を払って作業をする事が重要です。
特に、6、ボンドを塗る前に入るか確認:木材仮合わせ時の、ナイフの出し入れは、ケースがズレて鞘を持っている手にナイフが切りつけて来る危険性があります!
更には、硬くてなかなか出し入れが出来ない時こそ、無理に引き抜こうとすると、ケースがずれて、思いっきりナイフで手を切る事になりますので、くれぐれもご注意くださいね。
ナイフなどの刃物は、正に男のロマンの領域では無いかと私は思っています。
お気に入りのナイフの収納ケースを自分でカッコよく作る事で、ナイフへの愛着も倍増する事でしょう。
皆さんも、お気に入りのナイフに唯一無二の 木製ナイフケース を 自作 して末永く男のロマンを堪能していただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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